LADY戦記

「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」と「戦場の絆」中心のガンダム系なんでも日記ですよぉ~!!!ガンダムオリジナル小説とかコスプレもあるよぉ~☆ 私は…ジャック・ベアードと添い遂げるっ!!

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改訂版・レディの一年戦争記~1話~

序章に続けて1話です
改訂版らしく、前には無かったエピソードになってます。
レディとジャックの出会いというか・・まぁそんなお話です

序章はこちら
http://efsflady.blog47.fc2.com/blog-entry-316.html


それではどうぞ☆


「グラスフォード教官!!」


そう呼ばれては私は立ち止まりゆっくりと振り向いた。
廊下の向こうから事務の女性職員が息を切らせて走りよってくる。


あれから数ヶ月の月日が経った


病室から眺めていた桜も今はすっかり葉桜になっている事だろう。


祖父母達は退役を勧め『普通の女性として幸せになって欲しい』と嫁入り先を躍起になって探した。
しかし、ルウムで傷つき子供が産めない体になってしまった自分を
嫁にもらってくれるような家があるはず無かった。


結局私は再び軍服を身を纏い、現在は連邦軍士官学校の教官をやっていた。




「何か?」

追いかけてきた女性職員に問い掛ける。

「クラシマ教官がお呼びです」

─ あの鬼教官が私に一体何の用なのかしら? ─
と訝しく思った。
しかしそれを目の前の彼女に聞いても仕方ない。

「分かりました」
そう答えると踵を返す。


クラシマ教官、階級は中佐。
この士官学校を取りしきる、校長とも言える人物だ。
そして私にとっても恩師でもある。

戦闘機パイロットだった自分にモビルスーツの扱いを叩きこんだ人物だった。


『一ヶ月でモノにしてやる。死ぬ気で付いて来い』


戦闘機からモビルスーツへの乗り換えは容易ではなかった。
再教育は士官学校の訓練生と一緒に行われる事もあった。

実際訓練は非常に厳しく、女だからという甘やかしは全く無かった。
しかしそれが私にはとても心地よかった。
女だから…高官の遺児だから…
そういう特別な視線は苦手だ。

そんな鬼教官のおかげか、自身の才能なのかは分からないが
同時期に訓練を始めたパイロットの中で成績は常にいい方だった。
ただ残念な事に、自分はモビルスーツより戦闘機の方が好きなんだけど・・

─ 地上を這いつくばるように動くモビルスーツより、空を飛べる戦闘機の方が自由でいい ─

酒の席でうっかりクラシマ中佐にそう洩らしてしまった事があった。
しかし彼は怒る事も無く
『まぁそんな事いうな。せっかく教えてやったんだから』
と苦笑をしていた。

ルウムにトリアーエズで出撃し生還した数少ないパイロット。
しかもあの『赤い彗星』の一撃をかわしたらしい…

そんな噂が広まり、訓練生の中には戦闘機の操縦を教えて欲しいという子も現れた。
彼らには課外授業の時間を使ってレクチャーをすることもあった。
その姿をみていたクラシマ中佐の助言で自らの訓練終了後、
教官として士官学校に残ったのだった。






執務室へ続く廊下を少し足早に進む。
別に『急いで来い』とは言われていないが、用事は早く済ませておきたい。

そうだ、用が済んだらちょっと早いけど昼ご飯にしよう。
朝食を食べれなかったから、すこししっかり食べたいなぁ…


などと思案しながら廊下の角を曲がった時だった。




─ ドスッ ─




「うわっ!!」
「きゃっ!!」


鈍い音と共に体中に痛みが走る。
思わず悲鳴を上げた。

どうやら人とぶつかってしまったようだ。
考え事をしながら歩くと周りが見えなくなる時がある。

─気をつけろ、君の悪い癖だ ─

クラシマ中佐にも先日注意されたばっかりだった。


「す、すみません!!!」

耳に若い張りのある声が飛びこんできた。

大丈夫…そう返事しかけて言葉をのむ。

少し癖のある綺麗なブロンドの髪。
綺麗な蒼い目。
まだあどけなさの残る顔をした少年・・・

訓練生の制服を身に纏っていた。
生徒の数が多いのでなかなか顔が覚えられないんだけど
こんな綺麗な子がいたんだぁ・・・

「あの・・大丈夫ですか?」

呆然としてる私に彼はますます心配そうに聞いてきた。
いけない、思わず見とれてた。

「あ…ええ、大丈夫よ。ごめんなさい、ぼーっとしてて」
と笑って答える。
彼が差し伸べてくれた手につかまり立ちあがった。

「貴方は大丈夫?」
「はい」

訓練生の少年はにこりと笑う。

「気をつけてね」
そう言うと彼はこちらに敬礼をしてまた廊下を走っていった。


今度彼に会ったら廊下は走っちゃ駄目だと注意しないといけないな…


その後姿を見送りながらため息をついた。






「グラスフォードです」

ああ、入れ…と返事があり入室する。
中央に鎮座した大きな机。
その机に負けないくらい大きな体のクラシマ中佐が山積みの書類をめくっていた。

「お呼びですか?」
「君に模擬戦の相手をして欲しい訓練生がいるのだが…」

彼は仕事の手を休めることなくそう話した。

訓練生との模擬戦。
シュミレーターを使っての訓練は毎日のようにやっていた。
まぁ、それが今の私の仕事なのだが…


「実際にモビルスーツを使って、実戦を想定しての訓練だ」
「実戦を想定してない模擬戦は無意味ですよね?」

その言葉に彼はようやく書類から目を離しこちらを見た。

「君にしてはなかなか面白い返答だな」
彼は横によけてあった書類の山から一枚を手に取り、こちらに渡した。
それは模擬戦の相手になる訓練生のリストだった。
3名のパーソナルデータと顔写真に目を通す。


「…この子は!?」


その中に先ほど廊下でぶつかった少年の写真があった。


「どうした?何か問題でも?」

中佐が再び書類に目を落としながら問い掛けてくる。

「いえ…」
「期日は明後日だ。よろしく頼んだぞ」

その言葉に敬礼を返す。
そして再度書類に視線を向け、名前を再確認した



─ ジャック・ベアード ─



その名を何度も心の中で繰り返した。





─ 続く ─
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この記事へのコメント

ベアード参戦!

戦闘機からモビルスーツに乗り換える訓練とかは大変そうですよね
特に連邦にはMS技術が低いので当初の苦労がうかがえます。
それにしてもジャックのイメージは完璧にLADY仕様が自分にも定着していますよ!

  • 10/03/2009
  • ガウリイ ♦MgXvyZ2Y
  • URL
  • 編集 ]

続き気になるので期待+

  • 11/03/2009
  • あーや ♦-
  • URL
  • 編集 ]

さて。ではこちらも(笑)

  • 14/03/2009
  • クリムゾン ♦zVpgn9mk
  • URL
  • 編集 ]

お久しぶりでふ(す)。
最近花粉症で普通に喋れず苦しんでいる青い死神ですヾ(≧д≦)
仕事先が東京の西の方なので花粉が飛び交ってます(T-T)
小説一気に2話分読ませてもらいました☆
続きが気になって眠れません☆
くしゃみと鼻水と目が痒いのに泣かされながら楽しみに待ってま…………ハックション☆ミ(≧д≦)

  • 18/03/2009
  • 青い死神 ♦-
  • URL
  • 編集 ]
ルウム繋がり

読みやすく解りやすい文、愉しませていただいてます。
ルウムの場面はイグルーみたいに静と動があってエピローグとして充分でした。
戦争序盤は、どのエースも勇名低く、隠れた逸話も多いでしょうから、どんどん絡めてください。
楽しみにしています。
(先日300円の旧ガンプラ「シャア専用ムサイ」を衝動買いしての読みだったのでルウム話でニヤリです。宇宙艦隊戦もそれはそれでカッコイイ。イグルー第1話の影響かな。 ^^;)

  • 19/03/2009
  • Ryo・M中佐 ♦mQop/nM.
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  • 編集 ]
お返事ですよ

ガウリイさん>
ジャックとレディの出会いがあまりにもベタじゃないかというツッコミを自分でしていたのは内緒の話ですww
まぁレディは何度かジャック達に講義をしているので
『出会い』というよりもレディがジャック・ベアードという青年を始めて意識した瞬間ですかね。


あーやちゃん>
はいな~頑張るぉ!!!


師匠>
『彼』をよろしくお願いいたします!!


青い死神さん>
ああ、私も花粉症です~!!
鼻がグズグズして息苦しくてつらいです(>_<)
こんな日は、空気清浄機の効いたお部屋で小説執筆が一番!!
仕事行くときはマスクが欠かせません・・・


Ryo・M中佐殿>
イグルーのエピソードも盛り込むつもりだったのですが、
あまりに長くなりそうだったので省いてしまいました(汗)
また頑張って続き書きますね!!

  • 21/03/2009
  • LADY ♦-
  • URL
  • 編集 ]
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