LADY戦記

「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」と「戦場の絆」中心のガンダム系なんでも日記ですよぉ~!!!ガンダムオリジナル小説とかコスプレもあるよぉ~☆ 私は…ジャック・ベアードと添い遂げるっ!!

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LADYの一年戦争記  第13話

え~13話でございます。
クリムゾンさんと共同(?)で書かせていただいてるこの小説も
あと数話で完結です。そうなんです、まだ少し続くんですよ、これが(笑)
もう少しお付き合いくださると嬉しいです☆

前もって言っておきますが、アダム曹長の話言葉が
GUNDAM THE RIDEの方にあわせてあります。
GCBじゃすごく粗暴な感じがするんですが、
RIDEの曹長はちゃんと上官のジャックに敬語使ってるんですよね~
そこがまた萌えなんです…(爆笑)

あ…いや、話はそれましたが(笑)興味のある方は13話どうぞ見てやってください。
例によってバックナンバーは右側の「カテゴリー」の小説をクリックしていただければ出てきますので~(いや、誰も見ないって…苦笑)

「僕たち…これからどうなるんでしょうか?」
ジャック・ベアード少尉がつぶやいた。
それを聞いていた仲間たちも思わずため息をつく。
リドが煙草に火をつけながら答えた。
「なるようにしかならないだろ」
その半ばあきらめたような口調は、ジャックの感情に波を立たせた。
「でもっ!!」
と、彼に詰め寄る。
ジャックの顔は怒りで高潮していた。
しかし黒い死神とジオン兵に恐れられているこの少佐殿は
動揺することも無くふぅと煙をはいた。
それをまともに受けたマシューがこほこほと軽く咳をする。
「俺だって何時あいつと同じようになるか分からないんだぜ?」
その場にいた全員の視線がいっせいにリドに集まる。
「とりあえず、レディの査問が終わるまではこっちもおとなしくしてるしかないんだよ」
その言葉に若き少尉はうなだれた。


そう…彼らの指揮官たる女性の姿はここに無かった



「なるほど…あの捕虜がルウムので活躍した戦闘機部隊の隊長だったというわけだな」

「はい…」
素直に答えるしかなかった。
モニターの向こうでイーサン・ライヤー大佐はふむ…とつぶやく。
私は、あの戦闘後身柄を拘束された。
捕虜の脱走原因を作ってしまった事、
および最新鋭のMS・陸戦型ガンダムを彼に奪われてしまった事。
それが表向きの罪状だった。
しかし、それ以上の嫌疑が自分にかかっている言うことは明白だった。

「で、彼と君は恋仲だったというのは…認めるな?」
独房でのカンザキとのやり取りは、すべて録画されていた。
そう彼が最後に私を抱きしめた、あの時のこともすべてだ。
「…はい」
かつての連邦軍に所属していたユキヤ・ミナカワ。
彼がジオンのスパイであったという事実は、ライヤー大佐たちを驚かせた。
そしてそれは、部下でありプライベートでも同じ時間を多くすごした私もそうなのではないか?
そう彼らに疑わせるには十分だった。

─ 意図的に逃がしたのではないか…? ─
─ やはり彼女もスパイなのでは…? ─

案の定、そう周りがひそひそとささやくのが聞こえる。
私は悔しくて唇をかんだ。
「しかし、大尉は亡きグラスフォード少将のご令嬢ですぞ」
一番小柄な仕官がつぶやいた。
コジマ中佐…
なぜか彼の表情だけは私に同情的だった。



査問会は数時間に及んだ。
同じような質問の繰り返しにうんざりする。
彼らから解放されたのは、夜になってからだ。
と言っても、この留置所には日の光が入らない。
アナログ時計が指す9の数字は9時なのかまたは21時なのか…
それさえも分からず、時間の感覚が狂っている事が苦痛だった。
ふぅ…とため息をつく。


「ちょっとだけだぜ」
「ああ、分かってるさ…」

─ ? ─

看守と誰かの会話が聞こえる。
バタンと重い扉が閉まる音、そして足音。
それは自分の前で止まった。

「グラスフォード大尉…」
「…曹長?」

訪問者はアダム曹長だった。
いつもは粗暴な印象のある彼が、神妙な表情でこちらを見ている。
「どうしたの?いや…それよりもよくここに入れてもらえたわね」
公的な用件ではないだろう。
もしそうであるればバザーク大佐あたりが来るはずだ。
「いや…ここの管理の責任者、俺の古い友人なんですよ」
そういうと彼は看守の部屋を親指でさした。
その動きが少しぎこちなく見える。
あ、そうか彼は…
「曹長、あの…彼に撃たれた傷はどうなの?」
「え?!あ、いや大丈夫ですよ」
自分は頑丈に出来てるから…といい、彼は笑って見せた。
「…ごめんなさい、私のせいで…」
そう、自分があの時ユキヤ…いやカンザキに対して気を許していなければ、
彼に脱走されることも無かったし、曹長が撃たれることもなかったのだ。
申し分けない気持ちでいっぱいになる。
しかし、彼は笑って
「偶然あそこを通りかかった、俺の運が悪かっただけです」
と言った。

「あの…大尉、少し話してもよろしいですか?」
改まった彼を見るのは初めてだ。
それと同時にこうして一対一で向かい合うのも、
実は初めてであるという事に気がつく。

「本当にいいんですか?」

まったく…と私は苦笑した。
それ、ジャックと同じ質問じゃないの…
しかも「何が」という部分を言い含めた言い方まで一緒だった。
「ジャックにも前に言ったけど…これが私たちの運命なのよ」
この歯車はもう修正する事は出来ない。
彼がこちらに戻ってくることは、自らの死を意味する。
では私が彼を追ってジオン公国に亡命するか?
そう問われれば答えは「否」だ。

「少尉殿やウォルフ少佐の言うことが確かなら、奴は司令に対する思いが残って…」
「やめてっ!!」
曹長の言葉の続きが聞きたくなくて、思わず声を荒げてしまった。
「あ…ごめんなさい」
慌てて口に手を当てる。
声のトーンを落とし、言葉を続けた。
「彼は私の元に帰ってこれないし、私は彼の元に行けないの」
お互いに居場所としている組織が敵対している。
今は一緒にいることさえ叶わない。
「おまけに間接的とはいえ、父上の死にかかわっているのよ、彼は…」
相手は敵なんだと、そう自分に言い聞かせようとしていた。

旧世紀の御伽噺にでも出てきそうな、そんな運命。

「でも…私は前に進みたい、だから!!」
拳を強く握った。

「彼を討ちます」

ユキヤの存在が今の私を苦しめているのだとしたら、
それを越えて自分は未来を生きたい。
「後悔…しませんな?」
その問いに、無言で首を縦に振った。
言葉に出すと泣いてしまいそうだ。
「分かりました」
そういうと、曹長はは鉄格子の隙間から手をさし伸ばし、
私の肩をぽんとたたいた。
「司令の背中は俺達が守ります、だから…」
と、彼はここでゴホンと咳払いした。

「だから…この戦争、必ず生き抜いてください」

その言葉に私の瞳から堪えていた物がはらはらと零れ落ちた。



「…では戻ります」
少しの間、私は泣いてしまった。
しかし曹長はそれをとがめることも無く、ただ見守ってくれていた。
彼の規則正しい足音が遠のく。

どうやら私は人のぬくもりというやつに弱いらしい
ジャックにリド、アダム曹長、バザーク大佐…そして今は亡きマチルダ…
みんなが私を支えてくれている。

─ ごめんなさい、そしてありがとう ─

曹長の去り行く大きな背中に語りかけた。



1人になり、簡易ベッドに横たわった。
無機質な天井、冷たい壁。
陰気くさい場所だ。
気持ちが億劫になる…

─ ? ─

ふと視線を感じ、起き上がる。
見回すと、斜め向こうの鉄格子の中から1人の青年がこちらを見ていた。
視線が合った瞬間、彼があっ…と小さく叫んだのが聞こえた。
「…何か?」
その視線が気になり声をかける。
「いえ…なんでもありません、大尉殿」
そういうと彼は慌てて姿勢を正した。
口調や態度から自分より下の階級なのだと断定した。
退屈だし…よし、気紛れにこの青年をからかってみるか。
「どうして?」
「は?」
「私の顔を見て、驚いたでしょ?」
「…あ…いや」
「命令よ。理由を話しなさい」
私は腕組みをし、彼をじっと見つめた。
その無言の攻撃に耐えかねたのか、青年はぼそぼそと話し始める。
「あの…大尉のお姿が…似ていたものですから…」
「誰に?もしかして彼女かしら?」
少しいたずらっぽく返してやると、彼は大きく動揺した。
その反応は、なんか子供っぽくて愛らしく見える。
その姿に不思議と安心感を思えた。

「図星ね」
「…はい」

─ なんて分かりやすい ─

思わずくすっと笑ってしまった。
彼は照れくさそうに頭を掻く。

「で、何をしてこんなところに入れられたわけ?」
ここにいると言うことはなにかの嫌疑がかかっている…と言うことだ。
ぱっと見た感じ、真面目で堅実そうな彼が一体なにを?と、興味が出てきた。
彼は少し言いよどんで…そして、こう口にした。

「大尉殿と同じ様なものです」

─ えっ?! ─

「ジオンに大事な人がいるんです。で…それがばれてスパイ容疑がかかってしまって…」

彼の言葉に耳を疑った。
まさか自分と同じ境遇の人間がいるなんて…
「あの…大尉殿、一つ聞いてもよろしいですか?」
「なに?」
「さっき『これは運命だから』と、そう部下の方におっしゃいましたよね」
鉄格子では会話は筒抜けだ。
アダム曹長との会話は全部聞かれていたらしい。
「本当にあきらめていいんですか?」
「…ええ」
「あきらめたなら、何故お泣きになったんですか?」

─ !! ─

「あなたに何がわかるって言うのよ!!」
ああ…痛いところを突かれた。
彼の言うとおりだ、彼と一緒になることをあきらめて戦う道を選んだなら泣く必要は無い…
自分の心中の一番弱い部分を見抜かれたような気がして、私は大声をあげた。
最近、感情的になることが多くなっている。
『武官は感情で動くものじゃない』
そう教えてくれたのは…今は亡き父様。

「…あ、ごめんなさい」
「申し訳ありませんでした」
2人そろって頭をたれる。
その行動、タイミングがあまりに同じだったので思わず顔を見合わせてしまった
その表情がお互い間が抜けていて、なんだかおかしい。
「ふふっ…」
と、どちらからとなく笑いが漏れる。
次の瞬間、私達は声を上げて笑っていた。


「自分は、なにがあっても彼女と添い遂げたいと思っていますし…信じています」
ひとしきり笑った後、彼は言った。
「幸せになれると?」
はい…と答え、彼は視線をこちらに向けた
真摯なまなざしがユキヤに似ている…そう感じた。
「彼女は…幸せな人ね」
軍の中にあって、戦場の中にあって
こんなに素直に「愛」を語る男性を始めてみた。
彼になら、自分の事を話してもいい…そんな気になる。
そう、私とユキヤは思いあっていても、分かりあっていても添い遂げることは出来ないような気がする。

もし彼ならどういう答えを出すだろうか?
聞いてみたい気持ちでいっぱいになった

…いや、止めておこう

私は彼に微笑みかけた。
「きっとできるわ、あなたなら…」




私の嫌疑は意外と簡単に晴れた。
数日後には留置所から出ることが許されたのだ。
レビル将軍がライヤー大佐に圧力をかけ、私の釈放を認めさせてくださったらしい。
「今頃大佐は不機嫌でらっしゃるでしょうね」
「ええ、非常にご機嫌斜めでしたよ」
と、迎えに来てくれたバザーク大佐は苦笑した。
「さぁ、戻りますか」
と、今まで小さくなっていた体を伸ばすように大きく背伸びする。
留置所を後にしようとした時だった。

「グラスフォード大尉!!」

呼ぶ声がして振り向く。
あの青年仕官の声だった
「あの…絶対に死なないでください」
「ええ、努力してみるわ。…えっと」
と、彼の名前を聞いていなかった事に気付く。
「シロー・アマダ少尉であります」
「戦争が終わったら…また会いましょう」
「はっ!!」
軽く敬礼を交わす。


約束が果たされることはおそらく無い…
そう分かっていても私はアマダ少尉にそう声をかけずにはいられなかった。

─ 続く ─
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この記事へのコメント

感動・・・。
文才ある方は羨ましい。
文章での表現って難しいです。
続き期待しております^^

  • 11/07/2006
  • 疾風 ♦H6hNXAII
  • URL
  • 編集 ]

イーサン・ライヤーとかコジマとか出てきたのでもしやと思いましたが、やはりシロー・アマダ登場しましたかw
今回の話はちょっとおとなしめでしたね。次回はいよいよ大詰めでしょうか?
最後まで楽しみにしていますので、がんばってくださいね!

  • 11/07/2006
  • わんこ ♦SFo5/nok
  • URL
  • 編集 ]

疾風さん>
カンザキ君サイド(ジオンサイド)の方を書いていてくださるクリムゾンさんの方が
ずっと文才がおありですよ!!
あの方は私の師匠です、ええ、いろんな意味で…
はい!!簡潔まで頑張って書かせていただきますね☆

わんこ さん>
ええ、今回は08の世界にLADYを突っ込んでみました(笑)
当初の予定はライヤー大佐にいやみ言われて終わりだったんですが…
ジオンサイドの方で、ユキヤ君がアイナ嬢に看病してもらってるので
んじゃこっちもシロー君と会っちゃうもんね~!!
と…これってやきもちですかね(爆笑)

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