LADY戦記

「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」と「戦場の絆」中心のガンダム系なんでも日記ですよぉ~!!!ガンダムオリジナル小説とかコスプレもあるよぉ~☆ 私は…ジャック・ベアードと添い遂げるっ!!

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LADYの一年戦争記  第14話

昨日の記事のとおり、現在LADYは体調不良であります(泣)
今日になってなんとか普段どおりに3食、食事を取ることが出来るようになりました。
1回の量は少ないですが、規則正しく食事を!!これ本当に重要だと実感しております。
しかし…医療関係者がこれじゃダメですね(苦笑)


で…
14話完成しました。
今回非常に時間がかかりましたね。
今後の物語で重要となる「ある物」が出てくるので、その扱いに迷いました。
少しでも楽しんでいただけたらいいな~と思っています

ではどうぞ☆

「ジオンに新しい動きがみられる」
そうイーサン・ライヤー大佐がつぶやいた。
ジオン基地への包囲網は確実に狭くなってきている。
しかし決定打もなく、戦況は膠着状態だった。
敵兵の抵抗は激しく、彼らもまた必死なのだというのが良く分かる。

留置所から釈放されて4日がたった。
軍務に戻った私の部隊は、参謀本部の命により、
そのまま極東方面機械化混成大隊に期間限定で組み込まれた。
もとより我が部隊は特定の部署に固定されない「遊撃部隊」である。
正直、指揮官のライヤー大佐は苦手な人物だったが、
その決定に異論を唱える権利を、私は持ち合わせてはいなかった。

「ここにジオンのシャトル発射基地があるのだが…そこでHLVの準備が進められている。」
大佐は机の上に広げた地図の一箇所を指差した。
野外テント内での作戦会議。
夕方とはいえ、むっとする暑さが肌を包みこむ。
しかし、ライヤー大佐はそんなことお構い無しに言葉を続けた
「そしてモビルアーマー研究基地にも、宇宙に脱出するような動きがみられる。
すでに完成してしまったか、それともあきらめたか…いずれにせよ、彼らが宇宙に帰るのは間違いない…それでだ」
彼は視線を回りにめぐらした。
コジマ中佐をはじめ、この場にいる仕官達の表情は一様に冴えない。
と、大佐の視線が私のそれと、かち合った。

「グラスフォード大尉」

自分の名が呼ばれ、私は立ち上がる。
「君の部隊にこの…シャトル発射基地の襲撃を命じる」
敵にどれだけの戦力があるか分からない。
それを私達だけで…というのは無謀な話のように聞こえるが
だからといって、この基地に我々の方に割いてもらえる戦力の余裕は無い。
「了解しました」
と、敬礼を返すと、大佐は満足そうに頷いた。



その夜…私はコジマ中佐に呼び出され、モビルスーツの格納庫に向かった。

「うちのバカ共には勿体ないんでな」

私の顔を見るなり、中佐がこちらに何かを投げてよこした。
弧を描いてこちらに飛んでくる物を慌てて受け取る。
「これは…?」
「あいつの始動キーだ」
中佐が指差す方に視線を送る。そこには1機のMSが鎮座していた。
格納庫は最小限の明かりのみしか点灯しておらず、
最初はその機体がなんなのか分からなかった。
暗さに目が慣れてくるとそのMSのシルエットがはっきりと見えてくる。

こ、これはもしかして!!

「ガンダム?!」
カラーリングこそ違うが、それはまさしくガンダムだった
「プロトタイプだが、独立第13部隊が所有するものとそんなに性能は変わらん」
まるでいたずら盛りの少年の様な表情で中佐は言った。

えっと、つまりこれは…

「大尉は陸戦型ガンダム操縦はできるのだろう?」
「え、ええ…」
「ならばこれも十分扱えるはずだ」

「…え、えぇ~っ?!」

これを私にくれるというのか!?
あまりに急な、そしてあまりに予想外の餞別に私はかなり狼狽した。
「でもこの子は、ここに必要な物では…」
「実はなこいつ、うちの部隊の少尉の為にこっそりと用意させたものなんだが…
奴があんたの話を聞いてな、是非これを大尉にといって聞かんのだよ」
「えっ?」
思わずすっとんきょうな声を出してしまった。
おそらく今の私は間抜けな表情をしているのだろう。
しかしそれを気にする余裕も無く中佐を見つめる。
「留置所で君に会ったと言ってたが、覚えているかね?」

─ アマダ少尉?! ─

脳裏に真摯なまなざしで私を見送る彼の姿が浮かんだ。
「アマダ少尉が…ですか?!」
その問に対し、コジマ中佐はニヤッと笑うと
「ま、そういう事だ…良かったら使ってくれ」
とだけ言い残し、その場を去っていった。

「ああ、そうだ」

小柄な後姿が夜の闇に消えようとしたとき、不意に中佐が立ち止まった。
「無茶をせんように…な」
振り返りもせず、背中を向けたまま手をひらひらと2、3回振る。
その姿が見えなくなった後も、私はその場に立ち尽くしていた。




「いいねぇ~この色!!俺好み~♪」
リドの声が弾んで聞こえる。
ガンダムをミデアに積んでいた時のことである。
「もう、大きな声出さないでよ。びっくりするじゃない」
思わず彼の口に手を当てた。
彼らのモビルスーツもちゃんと修理され、あとはコンテナに積むだけだ。
出立予定は本日15時…
この調子でいけば間に合いそうだ。
「なぁ、レディ。お願いがあるんだが…」
リドが私の耳元でつぶやく
どんなお願いか予想がつくが…ここはあえて聞いてみるか。
「何?」
「俺のジムキャノンと交換しないか?」

…やっぱり…

もう、黒けりゃなんでもいいのかしら、彼は。
思わず苦笑いがこぼれる。
「ダメ」
そういうと手元にあった資料を丸め彼の頭をぽんと叩いた。
「痛って~ってか、なんだそれ」
「ガンダムの取り扱い説明書」
このやり取りを見ていたジャックとマシューが
こちらを見てけらけらと笑っている。
私はそれをとがめることなく、資料に目を落とした。

形式番号 RX-78-1 「プロトタイプガンダム」

独立第13部隊が所有するRX-78-2との大きな違いは、
ビームサーベルではなくビームジャベリンになっている事くらいか。
基本性能はコジマ中佐の言うとおり、あまり差がないようだ。
といっても当然自分はRX-78-2を扱ったことは無く、
この子の可能性は資料内の数字で予測するしかない。

「ジャベリン?」
横から覗き込んでいたリドがつぶやいた。
「槍…みたいなものね。」
突くという攻撃方法により威力はサーベルより高くなるが、
範囲が狭いという短所も持ち合わせている。
脱出機能もついているようだし、プロトタイプとはいえ
エースパイロットのための機体…という感じだ。

「ねぇリド…やっぱりこれ、あなたが使ってちょうだい」
一通り目を通すと、思わずため息が出た。
私にこの子は勿体無さすぎる…
「あなたくらいの腕がないと、この子の良さは発揮できそうに無いわ」
と、彼に資料をおしつける。
しかし…
さっきの言葉と裏腹にリドは首を横に振った。
「お前が使えよ。もらい物なんだろ?くれた奴の気持ち、大事にしなきゃな」
といい、軽くウインクして見せる。
アマダ少尉の気持ち…
自分と同じ境遇にある、彼からの「生き延びてほしい」というメッセージ。
これを私に託してくれたのもそういう意味なのだろうか?
眼前に横たわる黒い巨人を見上げ、そう思った。


─ 数時間後 ─


2手に分かれてのジオン掃討戦が開始された。
ここに戻ってくることは無いかもしれない…
と、ふとそんな思いがよぎった。

ミデアが離陸したのを体で感じる。
眼下に広がる景色の中に1機のMSを見つけた。
日の光を受けて、真っ白に輝く姿がとても綺麗だ。
あの機体は…Ez-8
そのコクピットから手を振る人影。
はっきりとは認識できなかったが、それがアマダ少尉であると私は思った
彼も復帰できたのだ…と、ほっと胸をなでおろす。
「ありがとう、少尉…」
その人影に向かって目礼した。

「ねぇ、リド…ユキヤは…来ると思う?」
視界の隅に彼の姿を見つけ、そう問いてみる。
「ああ…来るだろうな」
リドも私と同じ、進路方向を向いたまま答えた。
「戦えるか?」
「ええ、そう…決めたから」
すると彼はニッと笑うとその大きな手で私の背中をドンとたたいた。
「よし!!じゃあ、お前はあいつと戦うことだけを考えろ」
といい私の顔を覗き込んだ。
視線が合った瞬間、リドの表情が引き締まる。


「誰にも邪魔はさせない…だから、もう迷うんじゃないぜ」


地球連邦のためではなく、自分の未来のために戦う。
軍人としては失格な考え方なのだろうが、
しかし、今はその思いだけが自分を突き動かしていた

─ 続く ─

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この記事へのコメント

プロトガンダムときましたか~。リドの反応がいいですねw
それにしても、いつもながら流れるような文章すばらしいですね。私は文章書くの苦手なので、尊敬しちゃいます。
いよいよ最終決戦ですね。続きも楽しみにしてますよ!お体に気をつけつつ、がんばってください~。

  • 03/08/2006
  • わんこ ♦SFo5/nok
  • URL
  • 編集 ]

プロトガンダムを最終決戦で使おうというのは
、結構前にクリムゾンさんの提案で決まっていたんですよ☆

今回はコジマ隊長を渋く出してみたんですが
どうやらリドのコミカルさの方が勝ってしまったようで、影が薄くなってしまいました(苦笑)

あと…予定では4話で終了です。
実はもう次回策の案が思い浮かんでいたり…(苦笑)

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