LADY戦記

「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」と「戦場の絆」中心のガンダム系なんでも日記ですよぉ~!!!ガンダムオリジナル小説とかコスプレもあるよぉ~☆ 私は…ジャック・ベアードと添い遂げるっ!!

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改訂版・レディの一年戦争記 ~序章~

はい、前お話してた改訂版「レディの一年戦争記」のお届けでございます。

序章はルウムの時のお話。

ほとんど前のバージョンと変わりませんが、
載せないわけにもいかないので掲載しておきますねぃ☆


改訂版だけあって、話の内容が今後変わっていきますので
前バージョン同様、ごひいきにしていただけると幸いです!!


ではどうぞ☆
宇宙世紀0079 1月14日 



連邦軍第1連合艦隊 旗艦『アナンケ』
その艦内に私…レディ・グラスフォード少尉はいた。

「もうすぐ戦場だな」

傍らで一人の男性がつぶやいた。
私は言葉もなくただ頷く。

今、この艦隊は前線に向かっている。


─ サイド5 ─

そこに今、公国軍の艦隊が押し寄せているのだ。
艦橋や作戦本部はあわただしい事になっているのだろうが・・・



この部屋は静かだった。



彼『ユキヤ・ミナカワ大尉』は私が所属する戦闘機部隊の隊長である。
それと同時に私の大切な人でもあった。

ユキヤがふと顔を近づけてきたので、気恥ずかしくなり思わず少し身を引く。

「な、何?」

少し声が上ずる。
すると彼は軽く笑った。

「君はいつもいい匂いがする」

彼はそういうと、軽く抱擁してきた。
「この香り…落ち着くんだ」
「ユ、ユキヤ?!だめよこんな・・・」
こんな状況で不謹慎な…と言うつもりだった。
しかし私の抗う唇は塞がれる。


─ pi pi pi ─


内線のアラームが2人きりの時間の終わりを告げた。
ユキヤがチッと舌打ちしたのが聞こえる。
「はい?」
通話開始のボタンを押すと、相手の顔がモニターに映し出される。
色黒の肌にラベンダー色の髪、ユキヤよりがっちりとした体格の男性だ。

『お熱いところ申し訳ないが、ブリーフィングルームに集合だぜ。お二人さん』

同じ部隊の副隊長、リド・ウォルフ大尉がにんまりと笑っている。
「申し訳ないと思うなら少しは遠慮しろよな、お前・・・」
『はいはい~すみませんね、隊長殿』
2人のやり取りに私は思わず噴き出す。
それを見たユキヤが困ったような顔をして笑った。





ブリーフィングルームにはすでに人が集まっていた。
「いよいよか?」
座席は後ろの方しか空いていない。
ユキヤの隣に私が、その後ろにウォルフ大尉が座る。
「ああ。ジオンの艦隊、大分集まってきやがったみたいだ」
ウォルフ大尉はそう答えて資料を渡してきた。
「なに?これ・・・」
そこには人間のような形をした、一言でいうならロボットのような物。
「先日の戦闘で、初めてジオンの連中が実戦投入した兵器らしいぜ。こいつ等に多くの艦が沈められたらしい」
これに?と言いかけた声は大きな他の声にかき消された。


「よぉし、みんなそろったか?!」


白髪混じりの将校が入室してきた。
少将の階級章がついた軍服に身を包んだこの男性は・・・
「・・・あれ、お前の親父さんじゃなかったか?」
ウォルフ大尉がこっそりと耳打ちしてくる。
「ええ」
今回の作戦の最高司令官であるレビル将軍の副官を務めている父、それは久々に見る姿だった。

ジョージ・グラスフォード少将に敬礼し、着席する。

「今ようやく艦隊の編成が終わった。ジオンは再びコロニーを地球に落とそうと目論んでいるようだが、これだけは何がなんでも阻止せねばならない」
その言葉に、部屋中が緊張感に満たされる。
「その上で、一つ非常に危惧されている事がある。諸君の手元にも簡単な資料が配られているとは思うが、先の戦闘で新型の兵器が確認されている。これをみてほしい」
部屋が暗くなり、前面の大型モニターに宇宙の様子が映し出された。

整然と並ぶ連邦軍艦隊。
それになにかが近づく。と次の瞬間



ドォォォン!!



轟音を立ててそのうちの一隻が爆発をした
続けて2隻、3隻と撃沈していく
その爆発の中から資料中の画像と同じ、人型をした物が・・・
戦艦の大きさとの対比から考えると20メートル弱くらいの大きさだろうか。
赤い色で塗装されたそれは、武器を片手にまるで風のような速さで戦場を駆け巡り、次々と艦を落としていく。
頭部に設置された一つの赤い目がこちらを見たような気がした。



・・・ゾクッ



「どうした?」
ユキヤが顔を覗き込んでくる。私はただ首を横に振った。
恐怖を感じた。あの赤い奴は危険だと本能が私に教える。

「これはモビルスーツと呼ばれている兵器だ。この機動力、戦艦では対処できない。もしモビルスーツがまた投入されれば、君達の駆る戦闘機が頼りになる」
少将はコホンと咳払いを一つすると、ここにいる全員をみた。
ふと視線が重なり合う。父の表情が一瞬緩んだがすぐにいつもの軍人の顔に戻った。


「頼んだぞ!!地球の命運を握っているのは君達なのだから」






「グラスフォード少尉」


退室ぎわに少将に声をかけられた。
はいと返事すると私は彼の近くまで歩み寄る。
周りを見回し、人数が少なくなってるのを確認すると

「今更だが、お前を軍人にさせるのではなかったと後悔しているよ」

と、私の頬に手を触れた。
白い手袋越しに懐かしい父のぬくもりが伝わってくる
私が軍人になったのは父の意思もあったが、それ以上に自分が望んだ事だった。

「私がここにいるのは自らの意思です」

そうか・・そう呟くと父は少し寂しそうに微笑んだ。


「死ぬんじゃないぞ」
「はい、お父様も」



小さい頃から追いつづけていた大きな背中に向かって敬礼をする。



これが父と交わした最期の会話だった。





翌 1月15日  22時14分



ついに連邦軍第1連合艦隊は公国軍との戦闘に入った


『トリアーエズ部隊、全機発進準備急げ!!』
怒鳴るような声に急かされて、私は自機のコクピットへ乗り込む。

─ 今までにない大きな戦闘が始まる ─


恐怖に少し手が震える。
それを振り払うように私は声を張り上げた


「レディ・グラスフォード少尉、出撃します!!」


乗機である戦闘機『トリアーエズ』が飛び出す

TINコッドやフライマンタの方がよほど火力のある装備をつんでいるのだが・・・
いかんせん、奴らは宇宙空間には出れないときたもんだ。



サイド5宙域はすでに戦場と化していた。


私達は旗艦「アナンケ」を守る様に何機かの編成で、艦を取り囲む。
コクピットから両軍の交戦の光が見えた。
光が交錯するたびに艦が沈み、人が死ぬ…
ここが紛れも無く戦場であるという証

当初は艦隊戦だった。
ジオンのチベ級やムサイ級の巡洋艦とこちらのマゼラン級、サラミス級の戦い。
数では大いに連邦軍の方が勝っている。
だれもが連邦の勝利を信じていた。





─ !? ─



不意に3時方向から、なにか気配を感じる。
大きな影が迫ってくるような…プレッシャー!!


体中から冷や汗がでて、心臓の鼓動が早くなる。

─ なんなの、これはっ!! ─

心中で叫び、機体をそちらに向ける。
赤いモビルスーツの一つ目が確実にこちらを捉えていた。
「隊長!!3時方向から敵襲っ!!」
出撃前に映像で見たあのモビルスーツ。
本能が危険だと教えた機体の出現に私は驚愕した。

『レディ、リド、俺から離れるなよ!!』

ユキヤから通信が入る。
『でも、それじゃ敵から狙い撃ちされやすくないか?』
リドの言葉はもっともな話だった。
『いいから言うことを聞くんだ、生き残りたかったらな!!』
─ えっ…?!─
珍しく声を荒げるユキヤに不安を抱いたが、私はすぐに了解と返事する。

モビルスーツは他に数機の色違いを引き連れていた。
色と…デザインが若干違うのは、赤いのがいわゆる隊長機というやつなのだろう。
それよりも私達が驚いたのはその速度だった
「こ、こいつ、なんて速いっ!」
あっと言う間に至近距離に近づく。
こちらに向かってマシンガンを放つ。間髪あけずに、トリアーエズが数機爆発した。
『うわぁぁっ!!』
味方パイロットの最期の叫び声が頭に響く。
赤い機体が戦闘機の爆発の光を受けて、より赤く輝いた。
まるで鬼か悪魔か…そんな人外の物を前にした我等は成す術もなく、次々と撃ち落とされていく。
「くそっ!!よくも…!!」
私は前に出た。
それに気がついたのか、赤いモビルスーツは腰の辺りから斧のような物を取り出し、こちらに向けて速度を上げる。
「接近戦用の武器?!」
相手のモビルスーツ、いやそのパイロットから感じるプレッシャーが大きすぎて体が強張る。
「ま、負けないっ…!!」
恐怖を振りきるように声を荒げ、操縦桿をにぎる手に力をいれた。
斧が振り下ろされる!!

─ 右から!!─

そう感じ、機体を左に反らせる。
間一髪、攻撃がはずれた。
それが意外だったらしく、モビルスーツの動きが鈍くなる。

『レディ、下がれっ!!』

ユキヤが叫び、私と赤い奴との間に入り込んだ。
モビルスーツとトリアーエズが対峙する…!!
一瞬時が止まったような気がした。

赤い一つ目がユキヤ機をじっと見つめる。
─ このままだとやられる!!─
誰もがそう思った時だった。
モビルスーツは踵を返し、ものすごい速度で戦場の光の中に消えていった。

「撤退した?!」
私は目を疑った。この状況下で…私達は見逃されたのだろうか?
『なんで攻撃してこないんだ?』
リドの訝しげな声が聞こえた。

『2人とも聞こえるか?』

なんでだろう、ユキヤの声がいつもと違う気がする。
いや、戦闘中だから当たり前なんだろうが…まるで別人のような感じがするのだ。
「はい」
赤いモビルスーツの恐怖は退いたものの、依然敵の攻撃は緩まない。
私は簡潔に答えた。
『お前達はここで敵を防げ。ただし無理はするな』
『隊長は?』
『俺はアナンケに戻ってレビル将軍の脱出を手伝ってくる』
そう言うと彼のトリアーエズが隊列から外れた。

戦場は混乱していた。
すでにアナンケは総員退避命令が出ており、旗艦の役目を果たせていない。
連邦軍の艦隊は、公国軍のモビルスーツにより壊滅に近い状態だった。
こちらの負けはもう必至だが…
『敵を防げって…ユキヤの奴、簡単に言ってくれるけどなっ!!』
リドの攻撃が敵の動きを封じた。
マニピュレーターを壊され、マシンガンを手放す。
なるほど、モビルスーツを撃破しなくても少しでも戦闘の術を奪っていけばいい。
こちらの戦力ではそれが精一杯の抵抗だった。
しかし数が多すぎる。
早くしないと、機関砲の弾が切れてしまう。
そうなったらもうこちらに抗う力は無い!!
「ユキヤ、早く…」
祈るようにつぶやいた。

『リド、レディ!!』
不意にユキヤの声が私達を呼ぶ。
「隊長!!」
戦況はかなり深刻な状況だった。
すでにほとんどのトリアーエズとの交信が出来なくなっていた。
残っているのはわずか数機…

『今から将軍の乗ったランチがでる。お前達は残っている連中と一緒に退路を確保しろ』

淡々とした事務的な口調で彼が命じる。
その言葉どおり、すぐに脱出艇が出てきた。
私はその後にすぐ続くであろうトリアーエズの姿を待つ。
ユキヤがのっているはずの機体…
しかし、一向にその機影は見えない。
その間にもアナンケにはモビルスーツによる攻撃が続いていた。
「ユキヤ、早く!!もう艦が、もう持たないわ!!」


3機編成の黒いモビルスーツがとどめと言わんばかりに
アナンケにむかってバズーカーを乱射する。



1月16日 午前3時10分
アナンケは轟音とともに光に包まれた…





『…かっ、グラスフォード少尉!?返事しろ、レディ!!』



…ウォルフ大尉の声…?

大丈夫…そんなに怒鳴らなくても聞こえてる…


でも返事することは出来なかった。
アナンケの爆発を至近距離で受けた為、衝撃で気を失っていたらしい。
おまけに操縦桿で胸部を打ったようでひどく痛み、声が出せない。
機体のコントロールはまったく利かないが、生命維持装置と通信はなんとか生きているようだった。
が…そんなことはどうでも良かった。
私は目前の艦の残骸をただぼーっと眺める事しかできなかった。

─ ユキヤ ─

無意識に彼の名をつぶやく。
胸が痛い…でもこれは肉体的な痛みではない。
これはきっと心の痛み…


無論、彼から返事が返ってくることは無かった…



後日、この戦闘での被害報告書がまとめられた

損失

マゼラン級戦艦・38隻
サラミス級戦艦・139隻
コロンブス級輸送艦、他・82隻

そして…
戦闘機トリアーエズ・帰還、数機のみ

死者の数は多数に及び、正式に発表されることは無かった。





そして今、私は連邦軍の医療施設の一室にいた。


病室の窓を大きく開放している為、風に乗りうす桃色の花びらが時折室内に舞い降りる。

ルウムから2ヶ月半後…
宇宙から帰還した私は母の故郷、日本にあるこの医療施設で養生していた。
祖父はよく生きて帰ってきたと言って、やさしく抱きしめてくれ、
母の面影がある祖母はなにも言わずに、私の手を握って泣いていた。

『少尉、そろそろ軍に戻ってくる気はないか?』
モニター越しにレビル将軍が言った。
将軍自信もあの後敵の捕虜になり、かなり大変な目に会われたそうだ。


私の体の傷はすでに癒えていた。

問題は気持ち…だった。

目の前でアナンケは沈んだのだ…彼らの死をいまさら否定する気は無い。
しかし、心に大きく開いた穴を埋めることが出来ず…悩んでいた。

─ グラスフォード少将は艦に残った ─

将軍はそう教えてくださった。
父らしい最期じゃないかと自分に言い聞かせてみる。
『君に任せたい仕事がある。その気があるなら早く退院してきたまえ』
そういうと通信は途絶えた。


…ふわっ…


暖かい風がまた薄桃色の花びらを運んできた。
『サクラ』という名前の花。

旧世紀、この国の軍人はこの花を特に愛でたらしい。
散り際が潔く美しい花を、自分達に置き換えて見ていたと…

「潔く散る…か」

そう、誰に言う訳でもなくつぶやいた。




─ 続く ─
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この記事へのコメント

サクラ......

(;_;)ゞ

多くの英霊達に哀悼の意を捧げさせて下さい!

  • 07/03/2009
  • はまー ♦-
  • URL
  • 編集 ]

桜に例えた最後が何とも、感無量、です(T_T)

それにしてもユキヤ、カッコいいですねぇ……
またユキヤのイメージとかあれば教えて下さい(*^-')b


p.s 企画の方遅くなっていて申し訳ありませんm(_ _)m

  • 10/03/2009
  • 藍賀・A・瑠華 ♦TdUcpwCg
  • URL
  • 編集 ]

改訂版は年代順に進むのかな?
物語の新しい展開がどんな風になるのか楽しみです。

  • 10/03/2009
  • ガウリイ ♦MgXvyZ2Y
  • URL
  • 編集 ]
お返事ですよぉ!!

はまーさん>
このサクラのエピソードは実際に世界大戦時に海軍に従軍していた祖父から聞いた話です。
いつか小説に使ってみたいと思っていたので、
ここぞとばかりに使ってみましたぁ☆


藍賀さん>
桜の花って綺麗ですけど儚くてちょっと寂しささえも感じません?
そんなこの花が私は大好きですけど・・
ユキヤのイメージまたメールしますねぃ!!
企画の件、焦らなくていいですからね~


ガウリイさん>
いちおうそのつもりです~
実はもう10話まで出来てるんですけどね。
またちょくちょく手直ししながら掲載しようと思います!!

  • 21/03/2009
  • LADY ♦-
  • URL
  • 編集 ]
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