LADY戦記

「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」と「戦場の絆」中心のガンダム系なんでも日記ですよぉ~!!!ガンダムオリジナル小説とかコスプレもあるよぉ~☆ 私は…ジャック・ベアードと添い遂げるっ!!

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LADYの一年戦争記 第7話

遠征から帰還(遠征のことは一つ下に書いています
ようやく7話が出来ました。

え~っと、今回は4話の戦闘後の話です。
「そんな前の忘れちゃったよ~」
という方は右にある「カテゴリー」の中から「小説」をクリックしていただけると、小説だけピックアップされますので宜しく願いいたします。

あと6話の最後に一つエピソードが追加されています。
また見てやってくださいね。

今回は梓那さんの所の主人公、「ヒラカワ少佐」がゲスト出演ですよ☆

…今更あの時の…ルウムの事を夢に見るなんて…
なんだか妙に気分が悪くて目が覚めた。
明らかに自分の部屋ではない、真っ白な天井。
独特のこの匂いは…おそらく薬品の匂い。
ここは…病室?

─ そうだ、確か私はジオンの新型に撃墜されたんだ ─

上体を起こそうとして、体中に痛みが走る。
「…痛っ!!」
思わず声に出してしまった。

「あ…司令、気が付かれましたか?」
聞きなれた女性の声が耳に入ってくる。マチルダの声だった。
「ええ…」
心配そうにこちらを見る彼女に、ありったけの力で微笑んでみる。
が、うまく笑顔にならなかった。
「特に大きな怪我はないとドクターがおっしゃってましたが…気分はどうですか?」
「ええ、体中が遠慮なく痛いけど…大丈夫よ」
無論、嘘である。
ユキヤや父を失った日の夢を見た後は、いつも気分が悪い。
今も吐きそうなくらい気持ちが悪かった。
「あの後…どうなったの?」
新型MSを保有する敵部隊との戦闘。
戦力として乏しい戦闘機に搭乗していたとは言え、自分が真っ先に撃墜されたとは…情けない。
「残念ながら我等の敗北です。しかし司令が軽傷を負われたくらいで、皆無事ですよ」
彼女の言葉にほっと胸をなでおろす。
ジャックもアダム曹長も、バザーク大佐も無事だということか。
「大佐は現在単機で敵の追尾に出ておられます。司令の事は私に任せるとおっしゃっていました、それよりも…」
マチルダが何か言いよどんだ。
「どうしたの?」
「その…ベアード少尉の事なのですが…」
─ ジャックが…? ─
私は意識を失う直前にみた光景を思い出した。
『よくも司令をっ!!』
そうジャックが叫び、私と新型の間に割って入る。

マチルダは私が意識を失ったあとの事を教えてくれた。

ジャックはジオンの新型と交戦。
モビルスーツの性能もそうだが、パイロットの実力差があまりにも大きく、
彼のジムは両手・頭部を失い、完全に沈黙してしまった。
アダム曹長ももう一機と交戦。
しかし相手の機動力の良さに振りまわされ、戦況は圧倒的にこちらの不利だった。

「ヒラカワ少佐の部隊が救援に来て下さらなければ、全滅していたかもしれません」
マチルダの険しい表情でかなり危険な状態であったことを悟る。
ヒラカワ少佐…
先日レビル将軍のお供をしたときに会った事がある。
ルウム戦役をはじめ、各地を転戦し大きな戦功を上げており、MSパイロットとしても有名な人物だった。

増援をみたジオンの部隊は私達を完全撃破することなく撤退。
おかげで無事に全員生還したが、問題はその後に発覚した。

ジャックが…錯乱状態に陥ってしまっていたのだ。


「少尉、落ち着けっ!!」
ジオンの部隊が完全に撤退したのを確認すると、
アダムがジムのコクピットからジャックを引きずり出してきた。
その肩を強くつかむ。
しかし彼の体は大きく震えていた。
「…」
なにかつぶやいているようだか聞き取れない。
「ベアード少尉、大丈夫か?!」
バザークの声にも彼は反応しなかった。
初めての本格的な戦場で味わった敗北の悔しさと、死に直面したその恐怖…
それが彼の精神を蝕んでいた。
うつむいたまま決して顔を上げようとしない。

不意に誰かが背後よりアダムの体をつかみジャックから引き離す。
次の瞬間…

パシン!!

軽い音があたりに響き渡った。
「しっかりしなさい!!」
─ !? ─
アダムとバザークが突然の出来事に言葉を失った。

それはマチルダがジャックの頬を張った音だった。

「自分に負けてどうするの?そんな弱い心で生き残れるほど、戦争は甘くないのよ!!」
彼女の怒鳴り声と頬に感じた痛烈な痛み。
我に返ったジャックの体から力が抜けていく。
「…マチルダ中尉…?」
彼のまだうつろな視線がその姿を捉える。
いつも穏やかな彼女だが、今は眉を吊り上げ怒りをあらわにしていた。
ジャックは痛みの残る頬に自らの手をあてる。
それをみたアダムは、マチルダの後ろから声をかけた。
「痛かっただろ?でもその痛みは今あんたが生きてるっていう証拠だぜ」
そう、死んでしまえば痛みも感じない。
痛いと思う、苦しいと思う…人間が感じる負の感情は、生きているからこそ感じるのだとアダムは思っていた。
「でも…でも司令は!!」
ジャックは慌てた風に詰め寄る。
「ご無事だ。よくやった、お前が司令を守ったんだ」
バザークの言葉を聞いたジャックの瞳に光が戻った。
「本当…ですか?」
3人は一斉に頷いた。


「私、男性に手を上げたのは初めてです」
マチルダが苦笑いした。
さぞかし傍にいたアダム曹長とバザーク大佐は驚いただろう。
その時の2人の表情を想像すると私も思わず笑ってしまった。
「私だってはじめての戦場ではかなり錯乱したものよ。あなたの平手打ち一つで正気に戻れるなら…大丈夫ね」
はい…と彼女は返事をする。
私は窓の外に視線を向けた。
「あの子は強くなるわよ、絶対…」

それから少し会話を交わしてマチルダは退室し、一人になった。
外はすでに日が沈み、辺りは闇に包まれようとしていた。
病室独特の匂いに酔いそうになり窓を少し開けてみる。
肌寒い風が入り込んできたが、寝起きの火照った体にはちょうど心地よくて、しばらくそのままにしておくことにした。
すでに10月…そう、あれから10ヶ月もたったのだ。
─ ようやく心の整理がついたと思っていたのに ─
窓に映った自分の姿を見る。
10ヶ月まえとなんら変わらないその姿…いや、一つだけ違う…
自分の髪に手を触れた。
ユキヤが好きだと言ってくれていた母譲りの黒髪。
もう必要無いから…と長く伸ばしていた髪を、私は軍に復帰する際に短く切った。
女性は過去を断ち切るために髪を切る時がある。
私も断ち切りたい思いは沢山あった、しかし…
「そんなに簡単に忘れられるものじゃないのに」
ねぇ…と窓に映る自分にそう問い掛けた。

「まったく君は無茶をするな」
病室に1人の男性がやってきた。
─ ヒラカワ少佐 ─
我が部隊の救援に駆けつけてくれた、あの司令官だ。
「申し訳ありません…」
少佐はふぅとため息をついた。
「何があったんだ?」
─ ? ─
一瞬、彼の言わんとしていることが理解できず戸惑う。
「ルウム戦役のあの死闘を潜り抜けてきたような人物が、敵機の前で立ち往生など…」
私は回答に悩んだ。
死んだはずの恋人の気配をあのMSから感じとった…などと言えばどんな顔をされるか分からない。
ただでも私はニュータイプとして噂されているらしいし、少佐はそれを気にしているふしがある。
「あれが…私の実力です。敵の気迫にすくんでしまいました」
と苦笑いを交えてごまかしてみる。
彼は少し納得のいかない風な表情をしたが、なるほど…と答えただけだった。

「…少佐、私も一つお聞きしたい事があるのですが…よろしいでしょうか?」
「なんだ?」
少佐と視線があう。
意思の強そうなしっかりとした瞳。
指揮官というのはこういう人物が就任するべきなのだろう。
それに比べ私は…
「ルウムのことなのですが…アナンケ所属で無事に帰還したのは…?」
「レビル将軍と側近の将校数名、リド・ウォルフ少佐、そして君だけだと報告されているが?」
そうですよね…とつぶやく。
─ ユキヤが生きているはずが無い ─
「それがどうかしたのか?」
彼の問いに私は頭を横に振った。

少佐が退室された後、私は医師に渡された薬を服用した。
睡眠作用のある薬らしく、半時もしないうちに眠気が襲ってくる。
私は抗うことも無く、それに身を任せる
双眸を瞑るとすぐに深い眠りに落ちた。

─ 続く ─
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この記事へのコメント

うわー!!
出していただいてうれしい限りです!

つか、ヒラカワ少佐おっさnwww

LADYさんの小説は地の文が秀逸で素晴らしいです!
見習わなければ!!

  • 10/04/2006
  • 梓那 ♦-
  • URL
  • 編集 ]
えへへ

クリムゾンさんのところでレディ部隊はこてんぱんにやられたあと、
味方の救援に助けられてるんで、それをヒラカワ少佐にお願いしてみました☆

またちょこっと出ていただく予定はありますので宜しくお願いしますね

  • 10/04/2006
  • LADY ♦-
  • URL
  • 編集 ]
あ、そうなの?

迂闊な事書けませんね(笑)
確かジオンの話を書かれてたのでこっちにもご登場願うか…
さてでは次はこちらの番ですな~
段々佳境に入ってきましたが…さてさてどうなる事やら…

  • 11/04/2006
  • クリムゾン ♦zVpgn9mk
  • URL
  • 編集 ]
ええ、そうです!!(笑)

いや~自分ではうまくいったな~と満足なんですよん☆
勝手に利用させていただきました(礼

だんだん佳境ですねぇ~
8話、もうすぐ出来ます。
おまたせしてすみません(汗

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